小銭貯金、ということをやっている方も多いと思います。
自分も似たようなことをやっているのですが、自分の場合は、貯金箱に小銭を入れて、というのではなく、小銭投信、というのをやっています。(たぶん造語)
手元の小銭を使って投資信託を購入し、ある程度たまったら解約して、ちょっとした自分へのご褒美に使うようにしています。
春前に始めまして、夏になってだいぶ貯まってきました。ざっくり、ちょっとした温泉旅館に1泊できそうなくらいの金額。解約して夏の旅行に使おうと思っています。
そう、まるで種をまいて収穫する感じ、野菜を育てる農業のよう。
とはいえ準備するものも多いので、そのやり方を書いてみます。
実はこの話、以前に温泉旅のブログに書いたのですが、もう一度こちらで書き直してみます。
※投資は自己責任でお願いします。
小銭投信に必要なもの
お金
ためるお金がないと始まりません。そりゃそうである。ここでは、財布の中にある小銭や、銀行口座の1,000円未満の端数が対象です。
インターネット証券会社の証券口座
小銭をコツコツ、とやるので、100円から投資信託が買えるところですね。具体的にはSBI証券とか、楽天証券になると思います。
NISAの口座もお持ちでしたら、NISA口座の中で小銭投信をコツコツやれれば、最後の解約の時(収穫時)に税金がかかりません。
でも本来のNISAの目的は、資産形成。わざわざこのためだけに、NISA口座を開いたり、貴重な利用枠を使うのはお勧めしません。
あくまでこの小銭投信は、脇役だということで。
都市銀行または、ゆうちょ銀行の口座
手元の小銭をネット証券に移すのに必要です。ご自身の生活圏内に、小銭で入金できるATM(要は、窓口のある支店)があるところが良いでしょうね。
具体的には、
が該当します。(2018年7月現在)
また、これらの銀行のインターネットバンキングが利用可能な状態にしておく必要があります。
ネット銀行は小銭の入金がほぼ不可能(一部例外はありますが)ですし、地方銀行や信用金庫などは、多くの場合入金の際に手数料がかかります。
小銭を入れて手数料がかかったら、元も子もないわけで。
小銭投信のやり方
種まきと栽培
それでは、小銭投信をやってみましょう。
お手元に小銭ができたら、銀行に行って入金します(お財布から銀行口座へ)。銀行のATMで小銭が入金できるのは、たいてい平日の日中なので、そこがネックです。
いくら入金したか、通帳や利用明細等で忘れないようにしておくのがポイントです。
次に、入金した小銭と同じ金額を銀行口座からネット証券の口座に移します。「リアルタイム入金」という機能を使い、手数料なしですぐに入金します。
銀行への入金は銀行の支店で行いますが、インターネット証券への入金は、インターネット(スマホでも可)で行います。
続いて、インターネット証券で投資信託を買います。100円以上のお好きな額で投資信託を買います。これもインターネット上での操作になります。
同じ投資信託は何度でも買えますので、買った投資信託を追加で買うことができます。最初は少額(種)だった投資信託を買い足して、苗に育てていきましょう。
収穫のとき
収穫は、種まき~栽培の流れと逆のことをします。
まずは、インターネット証券の口座で購入した投資信託を解約します。解約すると、翌日以降にお金が証券口座に戻ってくるので、それを銀行の口座に出金します。
銀行に戻ってきたお金を、銀行のATMで引き出せば収穫完了です。
投資信託の選び方
野菜と同じく、投資信託にもいろいろ種類があります。たくさんあり過ぎて選ぶのが少々難しくもあります。
状況は日々変わるので、ここでは「おすすめの投資信託はこれ!」という紹介はしませんが、選び方で自分が気にしていることを書いておきます。
野菜で例えるなら、天候の変動の影響を受けにくく、育てるのにお金がかからないものが良い、ということになります。
変動の激しくない投資信託
天候次第で野菜の生育状況が変わるように、投資信託の価値も経済状況に応じて日々上がったり下がったりします。
解約のときに、買った時より小さくなっていると寂しいのも事実なので、変動が激しくないものを選ぶのがポイント。
あたりなら、比較的買いやすいかなと思います。
コストのかからない投資信託
投資信託を買って育て、解約するにはコストがかかります。
- 購入時手数料
- 信託報酬(運用手数料みたいなもの)
- 信託財産留保(解約手数料みたいなもの)
上記の1と3が無料で、なおかつ2が安いファンドがいいと思います。
最後に
今この記事をご覧になっているあなたが、投資信託のことをどれだけご存知か分かりませんので、小銭投信は積極的にお勧めするわけにもいきません。
小銭でやれば、仮に損失が出たとしても少額で済みそうですが、それでもあなたの貴重なお金ですので、もしやろうと思ったら、勉強しつつ始めていただければ。
投資信託は基本的には、長時間買い続けることで増やしていき、例えば老後資金のような、資産を作っていくためのものです。果物の木を育てるのに似ています。
ですが、今回書いた小銭投信はその逆で、短期間で刈り取ってしまうわけなので、本来の投資信託の使い方ではありません。
最後に、自分の運用(栽培)実績を紹介して、終わりにします。
最初は2017年の6月から始めました。最初の収穫は2018年2月。冬野菜ですね。温泉旅館に2食付きで1泊できるくらいの金額が貯まり、温泉旅で使いました。
投資信託を買った金額<解約したときの金額、になり、黒字になりました。黒字の額は、缶コーヒー1杯分くらいでしょうか。(笑)
2回目は、2018年の春前に種をまいて、そろそろ収穫予定です。やはり、温泉旅館1泊分の金額が、缶コーヒー1杯分くらい増えて帰ってきそうです。
慣れてくると、投資信託が育つのを見るのが楽しみになります。もちろん、いきなり大暴落、というリスクもあるのですが。野菜で言えば、台風直撃ってやつですね。
投資信託のことなのか、野菜のことなのか。分からなくなってきたので、この辺でおしまいにします。
ご参考になれば幸いです。