恥ずかしい話なのですが、忘れ物、落とし物が多い人です。
「枚挙にいとまがない」というやつです。
先日、20数年ぶりくらいに財布を落としてしまいました。結果的に無事帰ってきたので、そのことを書き残しておきます。戒め的に。
経緯
探したけれど見つからない
とある日のお昼、買い物をしに近所の商店街に行き、スーパーで少しばかりの買い物をし、そのまま帰宅しました。
夕方に出かけようと思ったとき、財布がないのに気づき、慌てます。
家の中を探し、家と商店街の間の道を見て回り、買い物をしたスーパーに行って店員さんに聞いて、それでも見つからず。。
もう一度家の中を探してみましたがやっぱりないので、これは外で落としたんだな・・・と観念。
お金を確認する
財布なので、現金以外にもいろいろと入っています。普段キャッシュレス決済派なので、現金はあまり多く入っていなかったのが、ほんの少しの安心材料でした。
キャッシュカードが入っていたので、スマホから残高照会をし、お金が無事なのをまず確認。
次に、クレジットカードのサイトにアクセス。この日はカードでのお買い物をしていないので、怪しい利用明細がないことを一応確認。
(カード会社に届いていない売り上げがあるはずで、この確認の意味があるかは不明ですが)
警察へ問い合わせる
次に県警のサイトにアクセスし、遺失物を検索できるサイトで探したのですが、それらしいものは見つからず。
そうこうしているうちに、すっかり夜に。最寄りの交番に電話を掛けました。夜だったからか、大きな警察署の当直の方に繋がります。
財布を落としたこと、財布の形と入っていたお金の額、あとは免許証が入っていることも伝えます。
自分の名前を言うと、あります、との回答でした。
保管場所を聞くと、自宅から少し離れた交番にあるようです。自分が落とした後すぐに誰かが拾って下さり、道すがら、その交番に届けてくださった模様。
なるべく早く取りに行かないと、交番から警察署に移されてしまうそうなので、急いで取りに行くことにしました。
身分証明書はほとんど財布の中なので、確認のために、公共料金の領収書など、住所・氏名が分かるものはあれば持ってきてください、と言われ。
領収書が手元に見当たらなかったので、家の奥から全く出番のないパスポートを取り出し、自転車に乗ってその交番まで急ぎました。
戻ってくる
今年に入って2度目の交番。先ほどお電話したものです、と言うとスムーズで、出てきた警察官にパスポートを見せると、奥の方から財布がやって来ました。
いくつか書類を書きます。住所、氏名、電話番号、落としたと思われる場所と時刻、なくしたのに気づいた時刻、中の金額、身分証明書の有無等々・・・
拾ってくださった方は、特に謝礼などは不要とのことで、中のお金やカード類はそのまま、帰ってきたのでした。
奇跡だったかもしれませんが、ひとまず、安心しました。
拾って届けてくださった方がどなたかは分かりませんが、本当に助かりました。ありがとうございました。
そう言えば(気づいたこと/思ったこと)
めぐりめぐる
実はこの少し前、出かけた先で千円札を2枚拾いました。路上でしたが、ちょっと高級そうなマンションの前で。
それでその高級そうなマンションに入り、インターホン越しに、管理人さんに、お金を拾ったのですが、と告げると、警察に届けてください、とのこと。
それもそうだと思い、すぐ近くの交番にお金を届けたのでした。
落とし主が見つかった場合はその一部をいただく権利があり、見つからなかった場合は拾った人が受け取る権利がある、との説明を受けました。
手間だなと思い、それらの権利は放棄しました。(拾い主が権利を放棄した場合、落とし主が見つからないとこのお金は国のものになるそうです。)
財布を取りに交番へ行ったとき、少し前にお金を拾って交番に行ったなと思い出したのでした。
たぶん、拾ったお金を交番に持っていくのは「いいこと」で、その「いいこと」が、もしかしたら巡り巡って帰ってきてくれたのかもしれません。
そういう意味では、見えない何か、の存在を感じたような気がする・・・。
日本だから?
日本はこういうのがやっぱりしっかりしていて、落とした貴重品が戻ってくることは海外の国では稀なのだと聞いたことがあります。
でも、こういう「日本の良いところ」っていつまで続くだろう・・・と、少し複雑な気持ちにもなりました、安心する一方で。
正直この国は余裕を失ってきていて、良くも悪くも、生活やビジネスのレベル感が海外のスタンダードに近づいてきている、という実感も日々あります。
日本ならではの良さを残しつつ、改善させた方がいい点は海外のものを取り入れる、というのは、いいとこ取りの贅沢なことなのでしょうか・・・
まあ、世の中に過度な期待をするのは難しいかも知れませんが、でもそもそも、落とさないように気をつけようと思います・・・
以後気をつけます、というのは反省用のスタンダードな言い方で、好きではないのですが、以後気をつけます。
それでは、またいずれ。