年に何度か、ひとり電車に乗って少し遠くの県にある温泉宿に泊まっては、その土地の美味しい食べ物やお酒を楽しんで帰ってくる、なんてことをしている。
これはきっと趣味なのだ、と思っていたけれど、ここ何年かで、いや、趣味と言うか休息なんじゃね? と思えるようになってきた。
休息と言うのはちょっと気持ち的に嫌だなと思っていて、たぶん、再起動という言葉の方がしっくりくる。パソコンとかスマホで時々やる、あれのことである。
休息、再起動、リブート、リフレッシュ。もう疲れたよパトラッシュ。
忙しいのか、そうでもないのか、分からない日々を過ごしている気がしていて、
でもそれを続けているうちに、疲れみたいなのがじわじわと溜まってきているようで、時々動かなくなる。自分が。
そうなる前にいったん再起動しておきましょう、ということなのだろうなと。
そんな自分の「再起動」的なお出かけは、代り映えしない。
きまって行き先も同じで、泊まる宿も、立ち寄る場所も、食べるものもほぼ同じ。
想定外のことが起きにくいというか、ある程度「ととのう」ことが保証されているコースを選んで、出かけている。
じっくり計画を立てる余裕が正直なくって、だったら「前に行って良かったあの旅をなぞっていこう」という風。アドベンチャー的な要素は乏しい。
感動することもあまりなくて、それよりも、また「なぞる」ことができて良かったという安心と、もしかしたら感謝みたいな気持ちがあるのかなと。
感謝って何だろう、例えば自分ひとりだけでは「なぞる」はできなくて、周囲と調整して時間のやりくりが要るし、働いてお金を稼ぐ必要もあるし。
旅先でも、宿やお店が続いていないと、なぞれない部分が出てくる。
なので、リブートできること自体に感謝、というのは忘れないようここでメモっておく。
趣味じゃなくなってきた、というのはどうなのか、というのはまたどこかで整理してみたい。
とりあえず今温泉宿にいて、そろそろチェックアウトなので。
ちなみに、今いる宿もリピートして泊まっているところで、Wi-Fiの接続情報が変わってなかったので設定不要で使うことができた。(過去の接続情報がスマホに残っていた)
それでは、またいずれ。