life is tiny, sometimes journey.

ささやかな暮らし/時々旅へ

移住のこと、二拠点居住のこと

※このページにはプロモーションが含まれています。

何となくレベルで前から気になっている「移住」と「二拠点居住」。

移住は、今暮らしている場所とは別な場所に移り住むこと。

二拠点居住は、今の生活を維持しつつ、もう一つの生活場所を作ること。

移住を検討したこと

今から10年以上前、公私ともども行き詰った時期に、移住を考えたことがある。

それで都内に出て、移住したい人向けのセミナーとか説明会に参加していた。

人生の大半を都市部で過ごしていたので、移住するとしたら、ある程度大きな地方都市が良くて、イメージで、長野県の松本市を第一希望にして、情報収集していた。

で、結果的には、移住は諦めて今に至る。

その理由は、

  1. 移住先でどんな仕事ができるかのイメージがつかなかった。社会人になって数年で「自分はこれができます」的なものもなく。一応、松本のハローワーク経由で求人票をいただいていたけれど、ピンとこず。
  2. 年収が下がる、ということに漠然とした恐怖感があった。地方なので首都圏よりは給与水準は下がるのだろうし、実際に求人を見てもそうだった。上記の1で「自分に何ができるか」と言っていたけれど、そのレベルで年収を下げるのは、、、と。
  3. 自動車の運転に不安があった。地方はたいていマイカー必須で、当時の自分はペーパードライバー、年に数回レンタカーに乗る程度。車メインで生活する、というイメージを持てなかった。
  4. 単身で移住する先例が少なかった。今はそうでもないと思うけれど、2008年当時は移住と言えば夫婦でする人が多かったような。もしくは、定年後の世代とか。自分はアラサーの独身でどっちでもなく、イメージがわかず。

という感じで、移住後の明るい生活のイメージを描けなかったので、まずは「自分にできること」を身につけるのが先だ、と思い、いつしか移住検討はやめていた。

移住に興味がなかった頃のこと

その後、自分にできることを模索しつつ勉強をしたり、交友範囲を広げたりして、幸い、結婚をして。

職業は会社員で、うだつの上がらない感じだったのが、やがて軌道に乗り始め。

夫婦の二人暮らしだったのが、子供も生まれて。

そういう期間を経て、移住への関心が薄れてきた。

  • 軌道に乗っている仕事を捨てることはない。子供もいてお金も要るし。
  • 子供に、引っ越しを伴う環境の変化を味わってほしくない。(個人的な経験で、子供のころに引っ越し続きでつらかったこともあり)
  • 子育てをするという意味では、都市部ってなんだかんだで、便利だし。
  • あとは、妻が都市部で暮らしたい人だった。(妻は地方出身)

という現実的な理由もあった。

一番大きな理由は上記にはなくて。

  • 都市部に住んでいれば旅行で地方を訪れるのは楽で、いろんな地方に足を運ぶことができる。

というのが大きかったような。

地方移住へのあこがれはあったものの、同じ場所に定住したいという思いはなくって、いろいろな地方を体験したい、だったら移住じゃなくて旅行でいいね、と。

あっちこっち行くなら、交通の便がいい都市部を起点にしたほうがいいね、と。

二拠点居住いいかも期

そんな風に、移住はまあいいかなーと思っていたら、二拠点居住という言葉が世の中に徐々に出てきた。

今のライフスタイルはそのままに、ちょっとだけ地方で暮らすことができる、という。

これは結構面白そうだ、と思った。

例えば平日は都市部で生活して、週末だけ地方で過ごす、みたいな感じ。よさそうに思えた。

というのも、都市部に暮らしつつ、月一くらいのペースで比較的近い場所の温泉宿に泊まってゆっくりする、というのを趣味を兼ねてやっていたので、イメージがつきやすかったのだ。

例えば、金曜日に新幹線や特急電車に乗って、東京から山梨県とか静岡県とか、群馬県や栃木県にワープして、温泉宿でゆっくり過ごす的な。

地方都市は、食べ物とかも自分の生活圏とは微妙に異なるし、知らない町なので、面白いのだ。

それが面白くって、趣味の旅行と言えば、遠いところよりも、1泊2日で十武運楽しめる関東近郊、という風になっていった。

で、やがて、町自体に興味が少しずつ、わいてくる。

旅行者だとどうしても、ガイドブックレベルの情報しか入手できないという面もあるので、もっとディープに知るには、アプローチを変えないと、と。

二拠点居住をすれば、もっとディープに関われそうな気がした。

 

ところが、実際にそれをやるのは大変だ。

二拠点の住居費、光熱費がいるし、移動にかかる費用もある。経済的に難しい。

なので、やっぱりそういうのは庶民目線では、夢なんだなということで、諦めていた。

 

ただ、まだ心のどっかに、二拠点居住いいんじゃないかという思いは残っていて。

というのも、二拠点居住したくなるような街に何度も旅行で出かけていても、旅行をする人的には、旅行者目線、という縛りがあって、深まっていかない感じがあった。

深めるには、やっぱり、その地元で暮らす人との接点が要るのかもな、と。

それに気づいたところで、もう一つ問題が出てきた。

自分がひとりで、地方の街を繰り返し訪れるのは理由があって、人との煩わしい感じから解放されたい、一人になりたいといういうのが、多くを占めている。

要は、一人になりたいので、現地での交流はあまり求めてない。。。

一人の時間を作るのが目的なのか、町について深堀するのが目的なのか。実は今ちょっとした岐路というか、難しいなと思っている。

  • 飽きてきたので、変化を求めている自分。地方に行くにしても、ゲストハウスに泊まるなどして、交流を求めたほうが楽しそうだよ、と。
  • 一人になりたいという希望を優先させたい自分。地方に行くなら、多少マンネリでも、ホテル等でゆっくりして体力回復に努めるべきだよ、と。

今はこの両者がせめぎあっている、自分の中で。

なので、ホテルや旅館にひとりで泊まり、マンネリ感を持ちつつゆっくりするのか、

ゲストハウスのような場所に泊まり、新たな刺激を得るのか。

どうしようかなーという感じ。

 

これを整理するために、2,000字以上書いてみた。